成蹊大学 経済学部
2023 前期
【テキスト】
『マクロ経済学 – 入門の「一歩前」から応用まで』、平口良司と稲葉大、有斐閣
【参考書】
『ブランシャール マクロ経済学』、オリヴィエ・ブランシャール、東洋経済新報社「購入の必要なし」
【授業概要】
マクロ経済学を入門の「一歩前」のレベルから応用に至るまでを説明します。授業の内容は3つの部で構成されています。第1部の「マクロ経済学の基礎知識」では、マクロ経済学の中で最も基本的な考え方について説明します。第2部の「マクロ経済学の基本モデル」では、GDP、金利やインフレなどといった経済変数の値が、どのような要因により決まり、そしてその経済変数が経済政策によりどのような影響を受けるか、経済モデルを用いて分析します。最後に、第3部は「長期的な経済の成長のメカニズム (ソロ一モデル)、経済成長の直接的原因と根本的原因、所得格差・不平等と経済成長の関係」となります。
【到達目標】
(1) マクロ経済学の基礎知識を把握することができます。
(2) マクロ経済学の基本モデルを用いて経済変数が経済政策によりどのような影響を受けるかについて説明することができます。
(3) 長期的な経済の成長のメカニズム (ソロ一モデル)、経済成長の直接的原因と根本的原因、所得格差・不平等と経済成長の関係に関する概念を理解することができます。
【授業計画】
- マクロ経済学とは
- マクロ経済を観察する
- マクロ経済を支える金融市場、資産価格の決まり方
- 貨幣の機能と中央銀行の役割、財政の仕組みと機能
- 財市場: モデルを用いたGDPの決まり方
- 金融市場: モデルを用いた金利の決まり方
- 短期分析: IS-LM モデル
- 短期分析: 拡張した金融市場に基づく IS-LM モデル
- 労働市場: 物価と失業率
- フィリップス曲線
- 短期から中期へ: IS-LM-PC モデル
- 長期分析: 経済成長の概観
- 長期分析: 経済が成長するメカニズム (ソロ一モデル)
- 経済成長の直接的原因と根本的原因、所得格差・不平等と経済成長の関係